石器を描くワザ [方法]
日本実測図大賞なるものがあったとしたら (・・・・・ねぇっつ~の)
私は石器部門で奈良・二上山の佐藤良二さんに一票を投じることだろう。
その図は、安井曽太郎のデッサンのごとく調和を保ち、美しい。
リングやフィッシャーの間隔も絶妙でムダがない。芸術の域に入っている。
ヘタな人間は、やたらにリングやフィッシャーを書き込んで図が汚くなってしまうのだ。
実測図やトレース図は書き込めば、一定の線までうまくなるが、その先が越えられない。
あとはもって生まれたセンスなのだ。
どんなにいい石器でも、実測図がヘタだとショボく見えてしまう。
逆にありふれた石器でも、ペン先ひとつですばらしい石器に見える。
だから気合を入れて丸ペンを握るのだ。
2009-05-03 07:00
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コメント(4)
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私は田中英司さんです。
小田静夫さんによって確立?された関東の旧石器実測は、武南高校の教え子である荒井幹夫・田中英司・実川順一・織笠昭氏らから、鈴木遺跡の当時明治や國學院の若い世代へと引き継がれていったのでしょう。
私らの世代では、西井幸雄さんが一番美しい図を描くのではないでしょうか。
by j-suwama (2009-05-03 14:47)
ここまでくると、好みの領域に入りますね。
田中さんは『石器実測法』(雄山閣)を出しているくらいだから、もはや哲学ですね。
関東では、小田静夫さんの図のセンスが好きですね。
樫田誠さんもうまいけれど、最近は書く機会がないんだろうな。
by 佐久考古 (2009-05-03 17:46)
私は八ヶ岳さんの実測図に1票入れます!
by preceramic (2009-05-04 08:43)
preceramicさま
ありがとうございます。
なかなか自分の図というのはうまくいきませんね~
一線を越えられないのです。
by 佐久考古 (2009-05-05 13:32)