梅ノ木沢遺跡(旧石器時代編)刊行 [図書]
第二東名の工事で調査された梅ノ木沢遺跡の旧石器時代編が刊行になった。
静埋文の笹原千賀子氏らの労作である。
中部ローム直上の文化層からは最古期の石斧が出土した。
また、その上のBBⅥの文化層では石斧がまとまって出土し、あるものは意図的に破壊されて出土するという特異な状況を呈していた。おそらく機能停止に伴う破壊行為で、石斧のライフサイクルの終末に組み込まれているのだろう。台形様石器もみられた。
黒曜石の産地推定などもキチンとなされており、役立つ。
ペンダントの出た富士石遺跡や、落とし穴の出た東野遺跡などの報告書も待ちどおしい。
A4 312頁
お問い合わせ 静岡県埋蔵文化財調査研究所 054-262-4261
2009-09-09 21:12
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