『仮面の道』 レヴィ=ストロース [独書日記]
「神話がある住民から他の住民へと移ることによって逆転するのと同じく、同じ意味内容をもつ仮面の造型的様相もまた逆転する」
(山口昌男・渡辺守章 訳)
私自身、仮面に以前から興味があり、「仮面の縄文」といった企画展を07年にやったり、今、人面付きの釣手土器のライフヒストリーについての論文(坪井清足先生卒寿記念論文)を書いていることから、『仮面の道』を読んでいる。
絶版のため長らく持っていなかったこの本だが、アマゾンでヒットし、定価6500円を9000円で買った。まあ、適正な古書価格だろう。なかなかスリリングな内容だった。
写真は北米インディアンに伝わる悪魔的形相の仮面、レヴィ=ストロースはその仮面の所有者が異なることによって、悪魔にも神にもなると両義性を説いた。
私たちのペルソナの下には、どのような顔がひそむのか・・・・
2010-03-26 22:48
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コメント(2)
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仮面は面白いですね。だいぶ前、少し興味があって中世以降の鬼神系の面を調べたことがありますが、まとまったものにはならずそのままです。そんなことを思い出しました。この本にもなんだかひかれます。ひとまず図書館で探してみます。
by ponta (2010-03-31 02:32)
ですよね~。面白いと思います。中世以降の面も。
私も女房の前では、よく仮面をかぶります。
あれれ・・
佐久考古(八ケ岳)
by 佐久考古 (2010-03-31 12:28)