『信濃路の山頭火』 漂泊の俳人の行路 [私の書いた本]
たぶん生涯ただ1冊かもしれないが、俳人についての本を数年前に書いた。
山頭火=漂泊という代名詞になる人物、種田山頭火の昭和11年の信濃の旅についてである。
私は、4人の執筆分担のうち、佐久地方の山頭火の旅について、30頁を書いた。
分け入っても分け入っても青い山
うしろ姿のしぐれてゆくか
など孤独な句の多い山頭火にあって、佐久では明るい句が詠まれた。
あるけばかっこう いそげばかっこう などである。
信州のさわやかさが山頭火の明るい句をたまたま生んだが、通常の言動を見れば、山頭火はアルコール依存症かつ鬱病であったと思われる。
悩ましい人生は、芸術にとってはたいていプラスに転じるようだ。
ほおずき書籍刊 http://www.hoozuki.co.jp/index.php
2011-03-04 21:33
nice!(2)
コメント(3)
トラックバック(0)
俳句も詳しいんですね。ご自身も詠まれるのでしょうか?
by みぎわ はるひこ (2011-03-05 07:22)
詠みはいたしませんが、山頭火という男に興味はありました。
by 八ケ岳 (2011-03-05 22:31)
幅が広いですね。スゴイです。
by ponta (2011-03-07 19:52)