気候変動はなぜ起こるのか [新刊]

『気候変動はなぜ起こるのか』

ブロッカーの海のベルトコンベアは、90年代から、いつとなく耳にしていたが、一般書は目にしたことがなかった。東京駅の書店で文庫本を手にし、すぐ購入した。たいへんわかりやすい本なので、ぜひご一読をお勧めしたい。

◆内容
人類の時代といわれる第四紀(200万年前から現在)は寒冷化の時代で、数回にわたり氷期が訪れた。氷期の原因はミランコビッチの歳差運動と考えられているが、それでは説明できない急激な気候変動が発見されていた。ブロッカーはその原因を、グレート・オーシャン・コンベヤーと名付けた海洋大循環の振る舞いに求めた。 そして近い将来、地球温暖化によってコンベヤーは止まってしまうのだろうか?

■著者紹介
ウォーレス・ブロッカー
気候変動研究における現代最高の科学者。今年79歳のブロッカーは、現役のコロンビア大学ラモント・ドーハティー地球科学研究所の教授であり、現在も精力的に研究に励んでいる。2006年、「地球科学分野のノーベル賞」ともいわれるクロフォード賞を受賞。1980年代に発表した、地球規模の海洋循環である熱塩循環(「グレート海洋コンベヤー」)で知られている。人類に起因する二酸化炭素の増大に対して、いち早く警鐘を鳴らした。

講談社 ブルーバックス 2013年12月20刊行
860円+税 209頁 

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