八ケ岳冠雪 [遺跡]

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矢出川遺跡からみた八ケ岳。
11月28日。
今年は暖冬だが、やはり八ケ岳は冠雪。
もうこんな時期になってしまった。

沖縄サキタリ洞へ [遺跡]

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10月20日、沖縄県博の山崎真治さん藤田祐樹さんにご案内いただき沖縄県サキタリ洞を訪ねた。

サキタリ洞は、港川から1.5kmほど上流にある観光地ガンガラーの谷の一部にあり、現在はケイブカフェとしてにぎわいをみせている。面積620㎡、高さ7mで私が思っていた以上に大きな洞窟だった。

いくつかの文化層があり、旧石器時代にさかのぼる使用痕のある扇形の貝器や貝製のビーズが発見されている。石英の剥片も確認されているが、これはこの地点から30km以上離れないと入手できないという非在地石材であり、明らかに人の手で持ち込まれたということである。山崎さんによると、沖縄に住んだ旧石器人は、九州や本州の狩猟を生業とする適応とは異なる採集戦略をもって、島に生きたらしい。

また、9000年前の地層のさらに下位からは、埋葬されたとみられる人骨1体が良好な状態で発見されており、今後その年代的位置づけが注目されるところである(山崎さんのコラム参照)。
http://museums.pref.okinawa.jp/museum/column/column097/index.html

港川に落とされた点が、サキタリ洞へと結ばれ、沖縄に生きた旧石器人の姿が浮かび上がってくることが楽しみなところである。ケイブカフェは、楽しい場所でもあるので、発掘中に限らずガイドツアーなどを利用して多くの方に訪れてほしい。

沖縄サキタリ洞遺跡の発掘調査に行ってきます。 [遺跡]

明日19日-21日まで沖縄県立博物館・美術館が発掘調査を実施している南城市サキタリ洞遺跡の発掘調査に行ってまいります。
今年度は、どんな成果が出ているんでしょう。

http://tsutsumi.blog.so-net.ne.jp/2015-09-04

天狗岩岩陰遺跡発掘調査 現地説明会 [遺跡]

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現在、長野県小海町の天狗岩岩陰遺跡が、総合研究大学院大学・首都大学東京の合同チームによって発掘調査が行われています。

今は、弥生の文化層を調査中で石斧・石鏃・動物遺体・箱清水式土器などが出土しています。
一昨年は、縄文晩期の腰飾りなどの製品も出土しました。
下記の日程で現地説明会が開催されますので、どうぞお越しください。

日時:8月23日(日) 午後2時~3時まで (雨天決行)

場所:長野県南佐久郡小海町 塩の平バス停前
http://buste.in/search/bus/?id1=n3978&id2=20



日本の細石刃石器群 英文データベース [遺跡]

4年間いただいた科研で、日本の細石刃石器群の英文データベースを整備した。

八ケ岳のHPのトップからダウンロードできるので、ご覧いただきたい。
おそらく、今後修正個所も生じると思うが、HP上で少しずつ整備していくつもりだ。

http://www.avis.ne.jp/~tsutsumi/

4万年前 世界最古の洞窟壁画? インドネシアで [遺跡]

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 米誌ナショナルジオグラフィックは9日までに、インドネシアのスラウェシ島に残る洞窟壁画が、約4万年前に描かれた「世界最古の芸術作品」となる可能性があるとの専門家の研究結果を伝えた。

 同誌によると、これまで最古の洞窟壁画とされるのはスペインのエル・カスティージョ洞窟のもの。約4万800年前に描かれたとされる赤い円や、約3万7300年前と推定される手形の絵が知られている。

 オーストラリア・グリフィス大学の考古学者らが、洞窟壁面のウラン含有量に基づく年代測定法を使い、スラウェシ島の壁画を調査。その結果、同島マロス洞窟の手形は、少なくとも3万9900年前のもので、さらに古い可能性があると確認された。

 同誌は、スペインやフランスなど欧州が起源とされていた洞窟壁画が、人類の祖先がアフリカを離れる段階には始まっていたと推測されるとの専門家の見方を紹介した。

産経新聞ニュースより(共同)

フォーゲルヘルト洞窟 [遺跡]

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ドイツ南西部のシュテッテン近郊にあるフォーゲルヘルト洞窟。
2012年の8月末に訪れた際の写真。
近くにはフリント片がポロポロ落ちていた。

ここは過去1931年に発掘されたが、テュービンゲン大学のN. Conardたちは、このフォーゲルヘルト洞窟再検証を行っている。
私たちが訪問した際には、過去の廃土のウォーターセパレイションが行われ、3.5万年前の象牙の動物製品などがたくさん検出されていた。アイボリーのライオン像もそのひとつであった。

洞窟の下には、アトラトル(投槍器)の投射場があり、イベントで投槍競技がなされるということだった。


山形県白山E遺跡第2次発掘調査 [遺跡]

山形県新庄市白山E遺跡第2次発掘調査について(御案内)

東北大学鹿又さんからの、杉久保石器群の発掘のお知らせです。
見学の際は、ご一報の後、お訪ねください。

この度、東北大学大学院文学研究科考古学研究室では、山形県新庄市に所在する白山E遺跡の第2次発掘調査を下記の通り実施いたします。第1次発掘調査によって、杉久保石器群に属する様々な石器群の出土地点を確認しました。杉久保石器群は、新庄盆地ではこれまでに調査事例の無かったものです。今年は、試掘区2×1mの周囲を広げ、石器群の広がりを把握することを第一の目的としております。

1.調査期間:平成26年8月20日(水)~8月29日(金)
2.所 在 地:山形県新庄市大字飛田上ミ上野564-3
3.調査主体:東北大学大学院文学研究科考古学研究室
4.調査担当:阿子島香(東北大学大学院文学研究科教授) 
  鹿又喜隆(同准教授) 川口 亮(同助手)
5.調査目的:杉久保石器群の分布範囲と形成過程の解明
6.宿  舎:舟形町農林漁業体験実習館
          山形県最上郡舟形町小田山2679
          ℡.0233-32-3450

標高900mで試掘 [遺跡]

本日は、標高900mで試掘。

急峻な尾根でなにも出なかった。
死ぬほど寒かった。

沖縄サキタリ洞遺跡の発掘調査(案内) [遺跡]

沖縄県サキタリ洞遺跡の発掘調査について、山崎真治さんからのお知らせです。

 このたび沖縄県立博物館・美術館では、港川人をはじめとする旧石器時代の人類化石が多く発見されている沖縄県の地理的特性をふまえ、さらなる発見をめざして下記のとおり南城市サキタリ洞遺跡の発掘調査を計画しておりますので、お知らせいたします。

1.場所 「ガンガラーの谷」内 サキタリ洞遺跡 (おきなわワールド隣接)
  http://www.gangala.com/chargeaccess.php#access
2.調査期間 平成25年9月3日(火)~11月29日(金)
※土・日・月は現場休止。ご来跡の場合は、事前に担当までご連絡ください。
3.調査主体 沖縄県立博物館・美術館
4.調査協力 南城市教育委員会、株式会社南都(おきなわワールド、ガンガラーの谷)
  沖縄県立埋蔵文化財センター
5.連絡先 沖縄県立博物館・美術館 博物館班 山崎真治
  〒900-0006 那覇市おもろまち3丁目1番1号
  Tel. 851-5401 Fax. 941-3650


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