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メルシャン軽井沢美術館の閉館 [博物館を考える]

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メルシャン軽井沢美術館がこの11月6日で閉館となる。

八ケ岳の勤める浅間縄文ミュージアムに隣接し、アート・ミュージアムとヒストリカル・ミュージアムとしてミュージアムゾーンを形成してきたが、閉館は残念でならない。

美術館は、メルシャン社が創立60周年を迎えたことを機に、ウイスキー蒸留所の樽貯蔵庫群を改修し、1995年に開館、以来16年に渡り、“アートと自然と食が融合したミュージアムパーク”として情報発信を続け、開催した展覧会は29企画、累計で約90万人の観覧者があった。

長野県茅野市にあるマリー・ローランサン美術館も、累計で200万人の観覧者があったが、この9月30日に閉館した。ローランサンといえば超日本人好みなのに・・・
小諸市郷土博物館は、すでに昨年4月から休館である。

その経営がきわめて困難な時代とはいえ、ひとつ、ひとつ、ミュージアムの灯が消えていく。
国際観光都市”軽井沢”周辺でもこの状況なのだ。

浅間縄文ミュージアムも、来年で開館はや10年。
地域における博物館の役割を考え、どのような魅力的館作りを模索するか?

ミュージアムの灯を消してはならない、まさに正念場なのだ。

アナログ展示へのこだわり [博物館を考える]

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浅間縄文ミュージアムの展示設計の際には、アナログ展示にこだわった。

ボタンを押すと電気が光るとか、コンピュータクイズやコンピュータ検索などのシステムは一切置かずに、ディスプレイのみの超アナログ展示を心がけた。

それらは相応にメンテナンスに時間と金がかかるし、すぐに飽きられてしまうということも聞いていたからだ。

そういった意味では、浅間縄文ミュージアムでは、電球の交換くらいで、機器のメンテナンスにお金がかかることが無く、助かっている。

岐路に立たされる博物館 [博物館を考える]

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裏のメルシャン軽井沢美術館は今年で閉館、
隣接する小諸市の小諸郷土博物館は、2年前に休館。

ミュージアムを取り巻く環境はより一層厳しい。

私の勤める浅間縄文ミュージアムは、2003年に開館、8年目の歳月を持ちこたえてきた。
現在、入館者は4万人、開館初年度が2万人だから、なんとか倍の入館者を確保してきた。

このコーナーでは、私になりに博物館の問題点や意義、夢について考えてみたい。

※ 写真は国内土面の模型、スタッフが作り、入口に設置した。木はシイタケの原木。
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