美しい水晶の旧石器 [石器]

2掻器.JPG

八ケ岳野辺山高原では、10km圏内の金峰山など水晶の産地を控えている。
このため、水晶製の旧石器がしばしば出土する。
黒曜石と同じ半透明な水晶だが、剥離が予測しずらく、あらぬ方向に割れる危険性がある。

写真は中ッ原第6地点遺跡の2万年前の水晶製の掻器である。
石刃を素材とし、その末端に円形の刃が作られている。

その輝きの表現のため、カルテェの宝石などを撮影しているフォトグラファーS氏に撮影を頼んだ。
旧石器人たちもこの透明な輝きに魅せられたのだろうか。

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コメント 3

ササッパラ

こちらでも、水晶を主体とした遺跡や石器ブロックがありますが、産地は山梨方面?と、あいまいな記述をしてしまいます。未報告ですが、沼津で十センチをこえる美麗な水晶製の砂川期のナイフ形石器があります。初音ヶ原では小さいですが、結晶そのものが出土しています。綺麗だという感覚は当時のひとにもあったのでしょうね。

by ササッパラ (2009-04-01 06:44) 

takepon

 八ヶ岳さん、ブログ移行のご案内ありがとうございました。水晶キレイですね。茨城でも笠間市小組遺跡などで水晶製の東内野石器群が見つかっていますがここまでキレイな石器はありません。
 当方のブログにリンク貼らせていただきました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
by takepon (2009-04-01 06:57) 

佐久考古

ササッパラさん、takeponさんコメント有難うございます。
沼津で十センチをこえる美麗な水晶製の砂川期のナイフ形石器、笠間市小組遺跡などで水晶製の東内野石器群、いずれも興味深いですね。
リンクもありがとうございました。
by 佐久考古 (2009-04-01 12:52) 

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