季刊考古学 特集 日本旧石器時代の成り立ちと文化 [新刊]

今度の季刊考古学、旧石器特集ですね。

【特集 日本旧石器時代の成り立ちと文化】
安蒜政雄 日本列島の旧石器時代史
<日本旧石器時代の起源と論争>
 山田しょう 前期旧石器時代存否論争と珪岩製旧石器
 諏訪間順 関東ロームと旧石器時代の古さ
 木崎康弘 日本列島最古の石器群
<東アジアの旧石器時代>
 西秋良宏 現生人類の拡散と東アジアの旧石器
 加藤真二 中国大陸の旧石器時代
 加藤博文 シベリアの旧石器時代
 大谷 薫 韓半島の旧石器文化
<旧石器時代人の暮らし>
 野口 淳 旧石器時代の自然と環境 人びとを取りまく景観とその変化
 比田井民子 後期旧石器時代の生業
 小菅将夫 岩宿時代のイエとムラ
 飯田茂雄・安蒜政雄 石器石材原産地の開発
<日本旧石器時代の文化と系譜>
 大塚宜明 ナイフ形石器の出現
 飯田茂雄 槍先形尖頭器文化の発達
 佐久間光平 北の細石器文化
 芝康次郎 南の細石器文化
<日本列島の黒曜石原産地>
 長沼 孝 北海道 白滝
 吉川耕太郎 東北 男鹿
 宮坂 清 関東・中部 霧ケ峰
 及川 穣 近畿・中国・四国 隠岐
 川道 寛 九州 腰岳
洪美瑛(訳:金恩正) 黒曜石と朝鮮半島の旧石器時代

出版:雄山閣 
編著者 :安蒜政雄 
価格 :2,646 円
初版年月日 :2014/1/23

日本旧石器学会ニュースレター25号(最新号) [新刊]

日本旧石器学会ニュースレター第25 号が、2013 年12 月27 日発行になりました。

こちらのサイトからダウンロードできます。
http://palaeolithic.jp/index.htm

気候変動はなぜ起こるのか [新刊]

『気候変動はなぜ起こるのか』

ブロッカーの海のベルトコンベアは、90年代から、いつとなく耳にしていたが、一般書は目にしたことがなかった。東京駅の書店で文庫本を手にし、すぐ購入した。たいへんわかりやすい本なので、ぜひご一読をお勧めしたい。

◆内容
人類の時代といわれる第四紀(200万年前から現在)は寒冷化の時代で、数回にわたり氷期が訪れた。氷期の原因はミランコビッチの歳差運動と考えられているが、それでは説明できない急激な気候変動が発見されていた。ブロッカーはその原因を、グレート・オーシャン・コンベヤーと名付けた海洋大循環の振る舞いに求めた。 そして近い将来、地球温暖化によってコンベヤーは止まってしまうのだろうか?

■著者紹介
ウォーレス・ブロッカー
気候変動研究における現代最高の科学者。今年79歳のブロッカーは、現役のコロンビア大学ラモント・ドーハティー地球科学研究所の教授であり、現在も精力的に研究に励んでいる。2006年、「地球科学分野のノーベル賞」ともいわれるクロフォード賞を受賞。1980年代に発表した、地球規模の海洋循環である熱塩循環(「グレート海洋コンベヤー」)で知られている。人類に起因する二酸化炭素の増大に対して、いち早く警鐘を鳴らした。

講談社 ブルーバックス 2013年12月20刊行
860円+税 209頁 

ここまでわかった!縄文人の植物利用 [新刊]

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「歴博フォーラム ここまでわかった!縄文人の植物利用」の書籍版。
よくぞここまで!というくらいカラー図版が多い。
縄文人の植物利用についての究極のガイドブック。

<主要目次>
1 「人と植物の関わりの文化史」をもっと知ろう!(工藤雄一郎)
2 縄文人の植物利用─新しい研究法からみえてきたこと─(佐々木由香)
3 縄文人は森をどのように利用したのか(能城修一)
4 マメを育てた縄文人(小畑弘己)
5 縄文人がウルシに出会ったのはいつ?(鈴木三男)
6 適材適所の縄文人─下宅部遺跡─(千葉敏朗)
7 下宅部遺跡の漆関係資料からわかること(永嶋正春)
8 縄文人と植物との関わり─花粉からわかったこと─(吉川昌伸)
9 イネと出会った縄文人─縄文時代から弥生時代へ─(那須浩郞)

コラム1) かごや縄の素材はなに?植物珪酸体で調べる(米田恭子・ 佐々木由香)
コラム2) 植物繊維の見分け方(小林和貴)
コラム3) イネを食べなかった縄文コクゾウムシ(小畑弘己)
コラム4) 土器づくりの敷物は?(真邉彩)
コラム5) 植物の年代をはかる(坂本稔)
コラム6) 縄文土器のおこげの正体は?(工藤雄一郎)
コラム7) たねが語る人の暮らし(百原新)
コラム8) 果実でウルシが見分けられるか(吉川純子)
コラム9) アサを育てる・使う(篠崎茂雄)
コラム10) デンプンからわかる食べ物(渋谷綾子)
(付録)くらしの植物苑に行こう!(工藤雄一郎・山村聡)

工藤雄一郎/国立歴史民俗博物館 編
A5判並製・224ページ 定価2,500円+税
新泉社 刊


『縄文土偶ガイドブック』 [新刊]

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『縄文土偶ガイドブック』、出ました!

著者は、長野の三上徹也さん、執筆から刊行までかなりのスピードとお見受けします。

土偶って何だろう?土偶の姿はあまりにも多様。国宝に指定された素晴らしい造形の土偶があるかと思えば、粗末な作りでバラバラに壊れ破片となったものもたくさんある。縄文人は何のために土偶を作り、どのように用いていたのだろうか。その奥深い世界を写真・図版を用いて丁寧に解説する。口絵カラー写真では全国の主要土偶を網羅。土偶をとおして縄文人の精神世界に迫る力作。
『縄文土器ガイドブック』の姉妹編。

土偶ネタって売れるんだろうな~。石器とちがって・・・・

◆著者
1956年、長野県岡谷市生まれ。現在、長野県上伊那農業高校教員。
「第10回尖石縄文文化賞」受賞。

◆新泉社刊 212頁 2200円+税

『スペイン北部の旧石器洞窟壁画』 [新刊]

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テクネの「スペイン北部の旧石器洞窟美術シリーズ」のオンデマンド出版が始まった。

第1回の配本は「スペイン北部の旧石器洞窟壁画・概説篇」

きわめて詳細な旧石器洞窟壁画についての解説が載っている。
ぜひ手元に置きたい1冊である。

著者セサル・ゴンサーレスは、編者深沢さんとともに一度お目にかかったことがある。

セサル・ゴンサーレス・サインス, ロベルト・カチョ・トカ 著,
吉川敦子訳。関雄二監訳。深沢武雄編。
図版・写真70点余。モノクロ四六判412頁、ペーパーバック。

これに「スペイン北部の旧石器洞窟壁画・図録篇」3巻が続巻となる予定。

アマゾン http://www.amazon.co.jp  で、オンデマンドで購入できます。
「スペイン北部の旧石器洞窟壁画-概説篇」 と検索ください。

神子柴出来! [新刊]

本日、遺跡を学ぶ『神子柴』が出来となり、手元に届いた。

出来と書いて「しゅったい」と読むんだそうである(知らんかった)。

心配していたが、写真の刷り上がりはきわめていい。
本日、祝杯を挙げようと思ったが、プチ・ダノンで我慢した。
アルコールのかわりに、ビフィズス菌が浸透した。

ぜひ日本考古学協会で手にとって見てほしい。

新泉社のブログでも本書についての紹介がある。
(古墳時代ガイドも出来ですね。若狭徹さんの)
http://shinsensha.net/blog/?p=23

狩猟採集民のコスモロジー 神子柴遺跡 [新刊]

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狩猟採集民のコスモロジー 神子柴遺跡

なんとか今週日曜日に校了し、今、印刷に入っている。
日曜日の駒澤大学の日本考古学協会の図書販売になんとか間に合った。
当日は新泉社のブースに足を運んでいただければ幸いである。

悩んだのはタイトル、「○○○○○○○○○の神子柴遺跡」の○○に何を入れようか、
何度も言葉を埋めてみた。・・・・・結局、表記のようになった。

また、文章の終わりの言葉にはいつも悩むが、作家フランツ・カフカの言葉で締めた。曰く
「真理をおびて始まるものは、結局は不可解なものとして終わらなければならないのだ」

私的には、この表現が神子柴というものをよく言い表しているように思えた。

「日本旧石器時代の始まりと古さ」 考古学ジャーナル 2011年 9月号 [新刊]

考古学ジャーナル2011年9月号「日本旧石器時代の始まりと古さ」が刊行された。

記事は以下である。
なかでも山田さんの「珪岩製旧石器」と使用痕はショッキングな内容だった。
芹沢先生ご存命中、星野などの使用痕研究などをめぐるそんなやり取りがあったとは・・・

ご一読いただきたい。

□日本列島最古の石器とその時代/安蒜 政雄
□「珪岩製旧石器」と使用痕/山田 しょう
□立川ローム「下底部」の年代と自然環境/野 口 淳
□立川ローム下底部石器群の成り立ち/大塚  宜明
□環状ブロック群の消長と局部磨製石斧の変遷/小菅 将夫
□旧石器時代の韓・日交流 -新資料を中心として-/李 起吉

価格:定価1,800円 ニューサイエンス社
http://hokuryukan-ns.co.jp/magazines/archives/2011/08/20119.html


博士論文 『最終氷期の細石刃狩猟民とその適応戦略』 初校に手間どる [新刊]

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私の博士論文『最終氷期の細石刃狩猟民とその適応戦略』の初校が手元に届いた。

A5版、350頁、上製、カバー装、雄山閣から出版の予定である。
2002年取得学位論文なので、かれこれ10年近くが経ってしまった。

先週あたりから校正の真っ最中だが、改めて活字になってみると、
数字の間違いや誤字、脱字などが目立ち、赤が入った。

今、初校となると、出版は9月かなぁ~、もしくは10月??。
本当は5月の日本考古学協会に間に合わせるハズだったんだけど・・・

秋の栃木の日本考古学協会の大会には間に合いそうですね。

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