『人類進化99の謎』　河合信和著：八ケ岳だより：SSブログ

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『人類進化99の謎』　河合信和著　[図書] [編集]

5月20日、『人類進化99の謎』と題する文春新書（No.700）の最新刊が届いた。

著者は科学ジャーナリストの河合信和さんである。
見開きで99項目が並んでおり、どこから読んでもよいというのが重宝する。

ネアンデルタール人に”象徴”を使う能力があったか。
ホモ・サピエンスはなぜ出アフリカをしたのか。
ヒトはいつから言葉をしゃべるようになったのか。
など興味深い項目がズラリと並ぶ。
ぜひ、ご一読をオススメしたい。

河合さんはかつての著書の中で、ネアンデルタール人が背広を着てニューヨークの地下鉄に乗っていてもわからないかもしれないが、ワイキキのビーチをトランクスで歩いていたら、誰もが気づくにちがいない・・・
といった表現をしていたが、こういった気のきいた表現は学者ではできない。
同様に今回もヒザを打たせるような読みどころが随所にある。

河合さんの著書は、いつも【超】最新情報が、巻末の注などに細かく登場するのが特徴だが、今回も新型インフルエンザのパンデミックのことなども早速ふれており、世の中の旬をお見通しである。

著書・訳書など多作の河合さんだが、たとえば訳書のなかで私がもっともよく読んでいるは、ギャンブル＆ストリンガーの『ネアンデルタール人は誰か』（朝日選書）だ。電車の長旅の時など、いつも鞄に入れ、読んでいる。原書も持っているが、手軽に読めるのがいい。

2009-05-21 06:00 nice!(0) コメント(4) トラックバック(2)