荒屋型細石刃 [石器]
「荒屋型細石刃」は綿貫俊一とともに命名した。
通常細石刃は、不要部分が折断されるが、荒屋型細石刃の場合、完形のまま利用される。
細石刃の背面の右側縁と、裏面の左側縁の末端に細部加工がなされるのが特徴である。
もちろん、写真右端のように両端が折断された中間部も存在する。
植刃器にカエシをもたせるように「八の字」状に装着されたとみたが、芹沢長介氏らによる復元案は異なるようである。
これで何を捕獲したのか。
17,000年前、氷期の利器。新潟県荒屋遺跡の表面採集品。
2011-04-25 18:22
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コメント(3)
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黒曜石の細石刃と寸法の違いはございますか?
by みぎわ はるひこ (2011-04-29 14:25)
完全形の場合、荒屋がやや長いです。
細石刃石核の細石刃剥離面の寸法がやや長く、必然的に長いものが多くなります。
by 八ケ岳 (2011-04-30 07:27)
ありがとうございます。このようなことは原材料の性質に起因することでしょうか?
by みぎわ はるひこ (2011-05-01 21:18)