Functional Variability in the Late Upper Palaeolithic of North-Western Europe [図書]

978-3-7749-3817-5[1].jpg

佐野勝宏さん(現東北大学)の学位論文が、昨年12月刊行になった。

Functional Variability in the Late Upper Palaeolithic of North-Western Europe
A Traceological Approach
邦題:北西ヨーロッパ後期旧石器時代後葉の機能的多様性―痕跡研究の試み

論文は北西ヨーロッパのマグダレニアン期の遺跡、アイサーハイデ(オランダ)、ボワ・ラテリー洞窟(ベルギー)・ゲナスドルフ(ドイツ)の石器の痕跡研究を行い、その機能的多様性について考察したものである。
A4、222頁の英語論文で、日本語要旨が付く。使用痕の写真などもシャープである。

そういえば、佐野さんには2003年の八ケ岳主催の細石刃シンポジウムで発表していただいた折、これからドイツに留学するのだ、といっていた。
遠い国での研究の発展を祈ったのがつい昨日のようである。そしてもう10年が過ぎた。
留学中に会ったのは2008年、ニコラス・コナードが来日した際の首都大。
学位論文は2009年にドイツ・ケルン大学に提出したものである。

旧石器研究者にはぜひ手に取ってほしい新しい研究の試みである。

Katsuhiro Sano
Functional Variability in the Late Upper Palaeolithic of North-Western Europe
A Traceological Approach
243 S., 178 (tls farb.) Abb., 47 Tab., 30 cm. Kt
Universitätsforschungen zur prähistorischen Archäologie 219

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http://www.habelt.de/index.php?id=10



ISBN 978-3-7749-3817-5

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