『石器文化からさぐる新人・旧人交替劇の真相』 [研究会]

交替劇プロジェクト 『石器文化からさぐる新人・旧人交替劇の真相』

交替劇、研究集会のラッシュですね。ぜひ、いらしてください。

日時:2014年3月15日(土)14:00-17:30
会場:名古屋大学野依記念学術交流館2Fコンファレンス・ホール
〒464-8602 名古屋市千種区不老町
お問い合わせ:名古屋大学 門脇誠二kadowaki@num.nagoya-u.ac.jp

趣旨
私たちの直接的祖先である新人ホモ・サピエンスがアフリカからユーラシアへ拡散し、先住民(旧人)の絶滅あるいは吸収を招いた要因が、新人と旧人の行動差にあるのではないか、と多くの研究者が考えています。その理由は、新人がユーラシアに拡散した約5~4万年前にアフリカやユーラシアの広い地域で石器文化が大きく変化した記録(中部旧石器から上部旧石器文化への移行)があるからです。
この現象を直感的に解釈すると、中部旧石器文化の担い手だった旧人が、上部旧石器文化の担い手の新人と交替したと考えられます。しかしながら、中部旧石器時代の新人は中部旧石器文化を担っていた記録や、上部旧石器文化の一部が旧人ネアンデルタールによって創られた可能性を考慮すると、上部旧石器文化の発生プロセス、つまり「上部旧石器化」の要因を単に新人の出現に帰することは難しい、というのが最近の見解です。それでは、上部旧石器化はどのようにして進行したのでしょうか。また、この文化変化は新人・旧人交替劇とどのような関係があったのでしょうか。
この研究会の第1部では、西アジア、アフリカ、南アジア、日本列島の各地における上部旧石器化の内容やタイミングに関する考古記録を参照し、この文化変化に関わる自然・社会環境について議論します。第2部では、歴史上の大きな文化変化である新石器化と弥生化に関する最新の考古学研究を参考にします。それを踏まえて最後に、新人・旧人交替劇の真相にせまるために、上部旧石器化の考古学研究を今後どのように進めるべきかについて討論します。

プログラム(予定)
13:30開場
14:00-14:10趣旨説明
第1部:新人・旧人交替劇に伴う文化変化:上部旧石器化の真相をさぐる
14:10-14:40
「新人拡散期の西アジアとアフリカの石器文化」
門脇誠二(名古屋大学)
14:40-15:10
「南アジア・アラビアの上部旧石器化と新人拡散」
野口 淳(明治大学)
15:10-15:40
「日本列島における上部旧石器化」
仲田大人(青山学院大学)
15:45-16:00休憩
第2部: 新石器化と弥生化の考古記録と自然・社会環境
16:00-16:30
「西アジアにおける新石器化」
前田 修(筑波大学)
16:30-17:00
「縄文から弥生への文化変化」
松本直子(岡山大学)
17:00-17:30討論 (発表者全員)
17:30閉会
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