新刊「荒屋遺跡」日本の遺跡47 [図書]

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新潟の沢田敦さん著の「荒屋遺跡」、刊行となりました!

同成社の「日本の遺跡」シリーズでは初めて旧石器時代遺跡が取り上げられています。
荒屋といえば、日本の旧石器時代を代表する遺跡ですが、下記のような項目から沢田さんは荒屋遺跡にアプローチしています。

これまで使用痕分析の研究を続けてこられた沢田さんらしく、使用痕から見た荒屋遺跡の石器の機能についても余すところなくふれられています。
遺跡の性格については、私は内水面漁撈を主とした遺跡の成立を考えていますが、一方でシカ猟などの生業が想定されています。この諸説についても沢田さんなりの慎重な検討がなされています。

旧石器研究者であれば、ぜひ手元に置いておきたい1冊としてお進めします。

【目次】
1 荒屋遺跡をとりまく研究史(遺跡の発見と第一次発掘調査/荒屋遺跡発見と細石刃石器群研究の進展/第二・三次発掘調査とその成果/国史跡指定と第四次発掘調査)/2 明らかになる遺跡の様相(発掘調査の概要/遺跡の立地と周辺の遺跡/層序)/3 遺構からみる遺跡の様相(検出遺構の概要/主要遺構各説/遺構検証の必要性と方法/以降の検証)/4 出土遺物の様相―荒屋遺跡の石器―(出土遺物の概要/遺物の出土状況/細石刃/細石刃製作関連遺物/荒屋遺跡の細石刃製作技術/彫刻刀と彫刻刀削片/その他の石器/石器石材)/5 1万7000年前のできごと(荒屋遺跡の時代/遺跡のなかで/地域のなかで/列島のなかで/地球のなかで/「歴史の窓」としての荒屋遺跡)

沢田 敦著 ●四六判・198頁・1800円
2014年9月 同成社刊  
ISBN978-4-88621-559-8 C3321

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