人猿同祖ナリ・坪井正五郎の真実: コロボックル論とは何であったか [図書]
三上徹也さんの新刊が刊行となりました。
『人猿同祖ナリ・坪井正五郎の真実: コロボックル論とは何であったか』
「日本人はどこから来たのか」の厚い壁に挑んだ最初の人類学者、坪井正五郎。我が国人民は天孫民族であるを誇りに、明治の近代化が始まった時、大森貝塚も発見された。しかしここには食人痕跡ある人骨も発見されて、ではこの野蛮人種は一体誰かと、学界・国民沸き立った。多くがアイヌ説を唱える中で、日本人類学の父・坪井正五郎は、アイヌの伝説に登場する「コロボックル」と導いた。大きな批判の嵐の中、神話歴史と闘った坪井の真意は・・・。
三上さん、高校の先生でお忙しいのに、ホントよく書かれますね。
単行本: 389ページ 出版社: 六一書房 http://www.book61.co.jp/book.php/N54284
3996円(税込) 発売日: 2015/7/31
目次
【目次】
はじめに ― 本稿の目的に替えて ―
第一章 日本人類学の立ち上げ
第一節 人類学を志す
一 生い立ち
二 人類学会を立ち上げる
第二節 モースの、そして進化論の影響
一 モースに対する坪井の真意
二 進化論への強い傾倒
第三節 坪井正五郎に影響を与えた二人
一 箕作佳吉
二 三宅米吉
第二章 コロボックル論争前夜
第一節 モースの大森貝塚調査と、導かれた人種観
一 大森貝塚の調査と報告書
二 モースの人種観
三 坪井と白井のモースに対する認識の違い
四 コロボックル人種への関心
第二節 三宅米吉の『日本史学提要』の意義
一 驚愕の内容
二 現代的な評価と知られざる一面
第三章 横穴論とその論争
第一節 論争の経過
第二節 土蜘蛛は日本人種なり
一 土蜘蛛への世間の関心
二 坪井の土蜘蛛論
三 シーボルトの影響
第四章 コロボックル論とその論争
第一節 狭義のコロボックル論 ―対人物論争とその意義 ―
一 白井光太郎と(国体史観と欧米科学史観の対立)
二 小金井良精と(形質人類学と総合人類学の対立)
三 濱田耕作と(型式学的方法の萌芽をめぐる)
第二節 広義のコロボックル論 ― 坪井人種論の変遷 ―
一 コロボックル人種に関する認識とその変化
二 日本人種について
三 「人猿同祖ナリ」 ― 坪井の人種観 ―
第五章 日本石器時代に「ない」とされた二つへの挑戦
第一節 竪穴住居存否問題
一 本州に竪穴住居はないのか
二 ならば杭上住居の可能性
第二節 日本列島旧石器存否問題
一 旧石器時代の認識と否定
二 鳥居龍蔵の人気と年代観
三 坪井の考え
第三節 信州諏訪湖底曽根遺跡との遭遇とその意味
一 曽根遺跡の発見と曽根論争
二 坪井にとっての曽根の意義
第四節 坪井の本音
一 曽根への飽くなき坪井の想い
二 信念と心残りの無念の死
第六章 坪井の真実
第一節 坪井の事情
一 帝国主義に迎合したのか
二 本音を言えない坪井の事情
第二節 真実を求めた坪井とその後
一 よく似る三宅と坪井
二 坪井の死
三 坪井の種
四 コロボックル論とは何であったか
『人猿同祖ナリ・坪井正五郎の真実: コロボックル論とは何であったか』
「日本人はどこから来たのか」の厚い壁に挑んだ最初の人類学者、坪井正五郎。我が国人民は天孫民族であるを誇りに、明治の近代化が始まった時、大森貝塚も発見された。しかしここには食人痕跡ある人骨も発見されて、ではこの野蛮人種は一体誰かと、学界・国民沸き立った。多くがアイヌ説を唱える中で、日本人類学の父・坪井正五郎は、アイヌの伝説に登場する「コロボックル」と導いた。大きな批判の嵐の中、神話歴史と闘った坪井の真意は・・・。
三上さん、高校の先生でお忙しいのに、ホントよく書かれますね。
単行本: 389ページ 出版社: 六一書房 http://www.book61.co.jp/book.php/N54284
3996円(税込) 発売日: 2015/7/31
目次
【目次】
はじめに ― 本稿の目的に替えて ―
第一章 日本人類学の立ち上げ
第一節 人類学を志す
一 生い立ち
二 人類学会を立ち上げる
第二節 モースの、そして進化論の影響
一 モースに対する坪井の真意
二 進化論への強い傾倒
第三節 坪井正五郎に影響を与えた二人
一 箕作佳吉
二 三宅米吉
第二章 コロボックル論争前夜
第一節 モースの大森貝塚調査と、導かれた人種観
一 大森貝塚の調査と報告書
二 モースの人種観
三 坪井と白井のモースに対する認識の違い
四 コロボックル人種への関心
第二節 三宅米吉の『日本史学提要』の意義
一 驚愕の内容
二 現代的な評価と知られざる一面
第三章 横穴論とその論争
第一節 論争の経過
第二節 土蜘蛛は日本人種なり
一 土蜘蛛への世間の関心
二 坪井の土蜘蛛論
三 シーボルトの影響
第四章 コロボックル論とその論争
第一節 狭義のコロボックル論 ―対人物論争とその意義 ―
一 白井光太郎と(国体史観と欧米科学史観の対立)
二 小金井良精と(形質人類学と総合人類学の対立)
三 濱田耕作と(型式学的方法の萌芽をめぐる)
第二節 広義のコロボックル論 ― 坪井人種論の変遷 ―
一 コロボックル人種に関する認識とその変化
二 日本人種について
三 「人猿同祖ナリ」 ― 坪井の人種観 ―
第五章 日本石器時代に「ない」とされた二つへの挑戦
第一節 竪穴住居存否問題
一 本州に竪穴住居はないのか
二 ならば杭上住居の可能性
第二節 日本列島旧石器存否問題
一 旧石器時代の認識と否定
二 鳥居龍蔵の人気と年代観
三 坪井の考え
第三節 信州諏訪湖底曽根遺跡との遭遇とその意味
一 曽根遺跡の発見と曽根論争
二 坪井にとっての曽根の意義
第四節 坪井の本音
一 曽根への飽くなき坪井の想い
二 信念と心残りの無念の死
第六章 坪井の真実
第一節 坪井の事情
一 帝国主義に迎合したのか
二 本音を言えない坪井の事情
第二節 真実を求めた坪井とその後
一 よく似る三宅と坪井
二 坪井の死
三 坪井の種
四 コロボックル論とは何であったか
2015-08-05 22:44
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