沖縄サキタリ洞へ [遺跡]

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10月20日、沖縄県博の山崎真治さん藤田祐樹さんにご案内いただき沖縄県サキタリ洞を訪ねた。

サキタリ洞は、港川から1.5kmほど上流にある観光地ガンガラーの谷の一部にあり、現在はケイブカフェとしてにぎわいをみせている。面積620㎡、高さ7mで私が思っていた以上に大きな洞窟だった。

いくつかの文化層があり、旧石器時代にさかのぼる使用痕のある扇形の貝器や貝製のビーズが発見されている。石英の剥片も確認されているが、これはこの地点から30km以上離れないと入手できないという非在地石材であり、明らかに人の手で持ち込まれたということである。山崎さんによると、沖縄に住んだ旧石器人は、九州や本州の狩猟を生業とする適応とは異なる採集戦略をもって、島に生きたらしい。

また、9000年前の地層のさらに下位からは、埋葬されたとみられる人骨1体が良好な状態で発見されており、今後その年代的位置づけが注目されるところである(山崎さんのコラム参照)。
http://museums.pref.okinawa.jp/museum/column/column097/index.html

港川に落とされた点が、サキタリ洞へと結ばれ、沖縄に生きた旧石器人の姿が浮かび上がってくることが楽しみなところである。ケイブカフェは、楽しい場所でもあるので、発掘中に限らずガイドツアーなどを利用して多くの方に訪れてほしい。

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