上黒岩岩陰遺跡 [遺跡]

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昨年11月18日、愛媛県上黒岩岩陰遺跡を訪ねた。

遺跡は、写真の久万川(くまがわ)の赤い橋の右手にあり、1961年近所の中学生によって発見された。それ以来1970年まで、5次にわたり発掘が実施された。

縄文草創期から縄文後期までの文化層が発見されたが、最古の第9層からは、縄文時代草創期の細隆線文土器、有舌尖頭器、削器、礫器、などとともに線刻礫が出土している。

ヴィーナス像と称される線刻礫は、川原で採集できる扁平な楕円礫に、髪の毛や乳などの人体表現がなされ、きわめて重要である。また、ヘラ状骨器のささった腰骨なども発掘されている。人の争いの結果だろうか。

遺跡の脇には資料館があり、ヴィーナス像の実物2点も展示されていた。
ひっそりとした高原の遺跡であった。

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