新刊 環境変化と縄文社会の幕開け [図書]

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藤山龍造さんの労作 『環境変化と縄文社会の幕開け』 が刊行となった。
サブタイトルは、- 氷河時代の終焉と日本列島 -である。

現在、日本学術振興会特別研究員の藤山さんと私が会ったのは、確か初回の神子柴シンポジウムのあった長野県伊那市であった。
以来、当該期研究の先頭を走る一人として『信濃考古』や『長野県考古学会誌』などにも寄稿してもらい、シンポジウムのパネリストにもなっていただいた。
そうした一連の研究の成果が、280頁にもおよぶ本書に凝縮されている。

序章 / 研究の背景 / 尖頭器石器群の再検討 / 石鏃出現期における狩猟具の様相 / 氷河時代終末期の生活空間論 / 氷河時代終末期の居住行動論 / 氷河時代終末期の狩猟活動論 / 終章

本書ではまず、尖頭器や石鏃のベーシックな研究の緒論のもとに、生活空間論・居住行動論・狩猟活動論が述べられる。地理的空間にあって、そうした生計戦略がどのように計られたを論ずるのは、筆者の真骨頂でもある。

最終氷期末の環境変動の中で、人はどう生存をはかってきたのか。本書はその問いに答えてくれるにちがいない。

雄山閣 281頁 5600円+税 A5版 上製本 カバー装
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32293048
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