レヴィストロース死去 [人物]
20世紀思想界の巨人クロード・レヴィストロース(Claude Levi-Strauss)が10月30日100歳で死去した。
レヴィストロースは、いわゆる「未開」社会の思考体系と神話は、現代(西洋)社会と基本的に違いはないとした。それは次のような言葉にも表れている。
「鉄の斧と石の斧に本質的な差はない。それは単に材質が違うに過ぎないのだ」
私も多くの著作に学んだだけに、残念でならなかった。
たまたま11月1日も、古本屋でレヴィストロースの解説本を買ったばかりだった。
私の言葉が届くわけではないが、ご冥福を祈るほかない。
混沌とした21世紀を迎えた今、彼の死はきわめて象徴的である。
2009-11-05 21:03
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コメント(2)
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今年の春、著作を調べていて、存命を知り驚いたんです。文字どおり、巨人だった。
未開とはなんだろう、と真剣に考えた学生時代を思い出します。初めて作った幼稚な石器を握り締め、ぢっと手を見る、だよね~
by クロネコ (2009-11-05 22:41)
クロネコさん、
みんなレヴィストロースの洗礼を受けるんですよね。
ポスト構造主義などといっても・・・
彼はユダヤ人で戦中は亡命ししたようですね。
ひとつの時代の終焉です。
(八ケ岳)こと
by 佐久考古 (2009-11-06 13:05)