新刊 日本と東アジアの旧石器考古学 [図書]
松藤和人さんの著書『日本と東アジアの旧石器考古学』が刊行となった。
日本列島の人類史はどこまでさかのぼるかから、韓国の全谷里・長洞里・万水里遺跡、中国長江の遺跡、東アジアの前・後期旧石器文化と多彩な内容である。
おそらく読者は気掛かりに違いないが、例の砂原遺跡のことも文末に触れてある。
近年、松藤さんが中国や韓国で調査をしていることを知っていたが、その総括を一般向けに書き下ろしたのが本書である。日本と東アジアとなっているが、むしろ東アジア中心の内容で、そこから日本の旧石器文化も推し量るべし、という内容である。
書中には、さまざまなエピソードや旅の景観などが織り込まれ、楽しく読むことが出来る。
また、氏のたどってきた考古学の道程が記されていて、その人柄にも触れることができる。
ご一読をお進めしたい。
雄山閣 A5版 262頁 3800円+税
2010-02-16 17:39
nice!(0)
コメント(3)
トラックバック(0)
『佐久の古代遺産図鑑』
信毎に載ってましたね。
素晴らしい事業ですが、川原田の時も思ったのですが、八ケ岳さんは、組織作りや補助金、研究費の取り込みがウマイです。
怠慢行政マンの私としては頭が下がるばかりです。
by つかま (2010-02-18 05:58)
私も購入いたしました。
これからじっくりと松藤ワールドを楽しみます。
by AT (2010-02-18 07:28)
つかまさん、恐縮です。
ATさん、読み物として面白いですよ。
by 八ケ岳 (2010-02-18 22:20)