新刊 『列島始原の人類に迫る熊本の石器・沈目遺跡』 [図書]

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本のタイトルが長くなかったか?
『列島始原の人類に迫る・沈目遺跡』のほうがカッコよかったのではないか。
「熊本の石器」の言葉で、ちょっと沈めた感がある。

かねがね著者の木崎さんは、沈目に中期旧石器の残影をみるという。
八ヶ岳には台形様石器(報告書の類ナイフ状石器)を含む、後期旧石器時代初頭の石器群にしか見えず、この点がなかなか理解できないでいる。
いったい影響を与えた中期旧石器とは、具体的に列島のどの石器群のことをいうのだろう。それとも大陸のものか。
目次にあるように、性急な追究ではなく着実な研究が大切なのだろう。

まだ手にはとっていないため、11日に入手し、木崎さんの見解に触れてみるつもりだ。

【目次】
第1章 沈目石器文化の発見 1 ATの下から石器が出てきた 2 上高森スキャンダル 3 沈目遺跡を掘る 第2章 石器群を読み解く 1 沈目人が使った石器 2 沈目人の石器づくり 第3章 生きたムラと社会 1 沈目ムラを復元する 2 地域の大きなムラ・小さなムラ 3 石器石材を求めて 4 沈目人の移動経路と活動領域 第4章 最古の先土器時代を追って 1 世界の旧石器時代と日本列島 2 性急な追究と着実な研究 第5章 列島始原の人類を求めて 1 九州のナイフ形石器文化の変遷 2 旧来的な技術と新来的な技術 3 中期旧石器時代の残影

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