リトル・トリー [独書日記]
「今生も悪くなかったよ、リトル・トリー。次に生れてくるときはもっといいじゃろう。また会おうな」
アメリカ先住民の死生観を表したこの言葉にはいつもグッとくる。
祖父が幼いリトル・トリーを残して旅立つ時の言葉だ。
チェロキー・インディアンの少年の物語「リトル・トリー」は、ロングセラーなので読まれた方も多いと思う。私もおそらく10回以上は読んだ。煮詰った時の清浄剤なのだ。
「なにかいいものを見つけたとき、まずしなくちゃならないのはね、それをだれでもいいから出会った人に分けてあげて、いっしょに喜ぶことなの。そうすれば、いいものはどこまでもひろがっていく」
リトル・トリーの祖母の言葉。先住民の互恵性がよく現れているなどと、ヤボなことはいうまい。
こどもたちがどんな本を読んだらいいか?
ときどき聞かれることがある。そんな時すすめるのがこの一冊だ。
もし読んでいない方はぜひどうぞ!
2010-04-04 23:03
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アメリカ先住民の言葉には、本当にグッとくるものが多いですよね。
私も数冊の本をベッドサイドに置いています。
by A.E.G (2010-04-05 22:43)
ですよね。
本文の祖母の言葉は、命が限りある儚いものだと知っているからでしょう。死は終末ではなく、次なる旅立ちだと思えればどんなにいいんでしょうが。
でも、なかなか割り切れない自分がいます。
死は怖いので。
by 八ケ岳 (2010-04-06 09:40)