リトル・トリー [独書日記]

little.jpg

「今生も悪くなかったよ、リトル・トリー。次に生れてくるときはもっといいじゃろう。また会おうな」

アメリカ先住民の死生観を表したこの言葉にはいつもグッとくる。
祖父が幼いリトル・トリーを残して旅立つ時の言葉だ。

チェロキー・インディアンの少年の物語「リトル・トリー」は、ロングセラーなので読まれた方も多いと思う。私もおそらく10回以上は読んだ。煮詰った時の清浄剤なのだ。

「なにかいいものを見つけたとき、まずしなくちゃならないのはね、それをだれでもいいから出会った人に分けてあげて、いっしょに喜ぶことなの。そうすれば、いいものはどこまでもひろがっていく」

リトル・トリーの祖母の言葉。先住民の互恵性がよく現れているなどと、ヤボなことはいうまい。

こどもたちがどんな本を読んだらいいか?
ときどき聞かれることがある。そんな時すすめるのがこの一冊だ。

もし読んでいない方はぜひどうぞ!

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

A.E.G

アメリカ先住民の言葉には、本当にグッとくるものが多いですよね。
私も数冊の本をベッドサイドに置いています。
by A.E.G (2010-04-05 22:43) 

八ケ岳

ですよね。
本文の祖母の言葉は、命が限りある儚いものだと知っているからでしょう。死は終末ではなく、次なる旅立ちだと思えればどんなにいいんでしょうが。
でも、なかなか割り切れない自分がいます。
死は怖いので。

by 八ケ岳 (2010-04-06 09:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。