旧石器社会と日本民俗の基層 [図書]

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田村隆さんの著『旧石器社会と日本民俗の基層』が刊行になりましたね。

読み解くのになかなか手ごわい田村さんの論文のイメージとは異なり、きわめて平易に書かれているのに驚きました。旧石器に対して「日本民俗」という表現を田村さんがとったのは少し意外でした。

■出版社の内容紹介は以下となっています。

多くの異論がある中期旧石器時代の存在を論証し、伝統的な形式分類学では捉えられない旧石器社会の諸特質を描き、後期旧石器時代から縄文時代の画期を見いだすとともに、日常生活のいっさいは民俗であるとする著者は、日本民俗の全体性を透視しようと壮大な試みにとりかかる。

●同成社刊 A5判・278頁・5500円 ISBN978-4-88621-553-6 C3321
http://homepage3.nifty.com/douseisha/kouko/mono/mono.html#m24

【目次】 序 章 日本列島の中期旧石器時代/モヴィウス・ラインの北 第1章 中期旧石器時代から後期旧石器時代へ 草刈遺跡の古さ/草刈遺跡の石器群/西関東最古の石器群/後期旧石器時代の成立 第2章 古民俗形成の生態学的背景 古東京川の形成/石材産地への旅(1)(2)(3)/地域としての回廊領域/最古の道を考える 第3章 古民俗叙述のための基礎固め エスノ・アーケオロジー(1)(2)/最適捕食という考え方―進化生態学の理論的射程 第4章 後期旧石器時代の成立 後期旧石器時代の時期区分/石器群のモジュール化・細石器化(1)(2)/石刃石器群の成立/石刃の刃部再生と小石刃の生産/まとめ 第5章 最終氷期最寒冷期のころ 高原山黒曜石原産地遺跡群の発見/石器群の再構成/地域集団とは何か/最終氷期最寒冷期の関東平野 第6章 予兆の時代 東内野遺跡の発見/東内野型先頭器をとりまく諸問題/男女倉遺跡群再考/尖頭器石器群の変遷/中部高地の両面加工石器/広域的婚姻網の形成と解体 第7章 地域社会の解体と再構築 後期旧石器時代後半期の人口動態/細石刃石器群(1)(2)/大型両面加工石器と片刃石斧を含む石器群/メッセージの解読/縄文時代の成立 第8章 下野―北総回廊の古民俗誌 居住形態の変化―旧石器時代の社会誌/技術的な変化―旧石器時代の技術史/収束


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