破壊される女神 1 [博物館]

dogu2280.JPG

企画展 ”土偶 -破壊される女神-” が、4月25日よりスタートした。

準備はいつも綱渡りだ。
スタート前日の午前中まで、資料借用に飛び回っていた。
それまで少しずつ展示していたので午後は展示の最終調整、なんとか夜10時にメドがついた。

秋にイギリス大英博物館で土偶展があるため、主要な土偶は文化庁に押さえられ借用不能。
加えて新潟県立博物館でも”火焔土器の国”での土偶展示が4/25より始まるため、ウチに回ってくる土偶は限られていてキツかった。
国や県には太刀打ちできない。それでも、考古学研究者仲間に助けられ、秋田から岩手、山梨・長野など東日本の表情豊かな土偶を、多数借りることができた。

心がけたことは、説明的な考古の【資料展示】にならないことである。
写真家小川忠博さんの協力を得て、180cmまで身長を伸ばした土偶の大バナーを作った。
展示品が小さいだけに人物大のバナーはシンボリックに展示を演出した。
土偶の豊かな表情を、縄文人の祈りを、感性のままに見ていただけるように考えたが・・・

展示のサブタイトルは、【破壊と女神】 というアンビバレントな言葉を対置した。

それにしても、いつも企画展とは悩ましい。

”土偶展”はこちら http://w2.avis.ne.jp/~jomon/plan/index.html

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コメント 4

j-suwama

お疲れ様です。

大バナーにはお金をかけていますね。

夏休みまでのロングランなので、一度伺いたいと思っています。

図録はどうなってますか?
by j-suwama (2009-04-26 10:10) 

佐久考古

大バナーはデザイン込みで一本8万円です。
図録の予算は、数年前に切られました。

でも、内心ほっとしています。
図録製作は、本当に時間がかかりますので。

小川さんの土偶絵本「土のなかから出てきたよ」を図録代わりにしています。
この本からの土偶写真が多いので。
by 佐久考古 (2009-04-26 14:50) 

つかま

当市に借用に来られた時は、体調を崩して休んでいて、お会いできず申し訳ありませんでした。
実は美術専門のウチの係長が「ポスターの出来が、他とは断然ちがってる。」と絶賛していました。
本展示の方も期待してます。
by つかま (2009-04-26 19:33) 

八ケ岳

つかま様、ご無沙汰しております。

貴重な土偶と耳飾り大量にお借りし感謝です。
お褒めのことばありがとうございます。
デザイナーに伝えておきます。

またお話できます日を
by 八ケ岳 (2009-04-26 22:26) 

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