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「可能性にこそ」 藤森栄一を語る会 [考古イベント]

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12月17日(土)、「藤森栄一を振り返る ~記憶に生き続けるその熱情の生涯~」
の座談会に行ってきた。

冒頭 「質問やご意見は受け付けませんので、発表者に直接お手紙で質問してください」
との事務局長のアナウンス。私が「吠える」とこのブログで書いたからだろうか?
最初からクギを刺されてしまった(笑)。

諏訪地方で考古学に携わる「若手」研究者が、藤森栄一の生涯とその意義を改めて問いかける会、というふれこみだが、皆若手ではなく中年だった。(そこが落ち着いていてよかった)

藤森の生い立ちから、影響を与えた人、思想信条、文章の魅力など多岐にわたって語られ、
なかなか充実した語りだった。
藤森が従来の「弥生人渡来説」に異論を唱えていたことなども初めて知った。

展示は、近年取り壊されてしまった藤森の書斎が再現されていた。

藤森の昭和11年の日記に、青い万年筆で書かれていた言葉が、やはり胸を打った。

「杉原君は必然性にこそ生涯を捧ぐという。僕は可能性にこそ生涯をかけたい」

今年の岩宿文化賞 [考古イベント]

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岩宿文化賞の授賞式に出席し、こども向けの講演をしてきた。
「人間って何だ! 考古学は考える」である。

そして気になる岩宿文化賞。
今年は賞制定後20年目、賞のあり方を見直す、ということで本賞の選考はなかった。
(来年以降どうなるのか気がかりだが、その方向性は市からの発表はなかった)

ちなみに八ケ岳は第16回の受賞、17回諏訪間氏、18回木崎氏、19回比田井氏である。

今年は、児童・生徒対象の岩宿文化研究奨励賞はあり、何人かの子供たちが受賞した。
群馬らしく、カルタにまとめた研究などもあった。

その後の岩宿フォーラムには出席せず、明治大学の黒耀石研究センターに向かい
長野で黒曜石分析のワークショップに参加した。クズミンさんなどと再会した。

小山の神B遺跡現地説明会:長野県佐久市 [考古イベント]

長野県埋蔵文化財センター 遺跡説明会のお知らせ

佐久市小宮山の小山の神B遺跡で現地説明会があります。
中部横断道路建設に伴い長野県埋蔵文化財センターが、発掘調査を進めている遺跡です。

日時:平成23年11月3日(木・祝) 午前10時~午後3時まで(雨天中止)
   全体説明は午前10時30分~、午後1時30分~の2回行われます。
場所:佐久市小宮山 小山の神B遺跡
みどころ:○尾根の南斜面に広がる縄文時代前期(約5000~6000年前)のムラ
     ○縄文土器、石鏃、石斧、石錐などの縄文時代の道具類

詳しい場所や内容は、長野県埋蔵文化財センターのホームページ(http://maibun.naganoblog.jp/e856741.html)をごらんください。

苅谷俊介講演会 「土と役者と考古学」 (11/3 南相木村) [考古イベント]

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俳優の苅谷俊介さんの講演会が、11月3日、南相木村で行われます。
タイトルは「土と役者と考古学」

後半は、八ケ岳(堤隆)+藤森英二+苅谷俊介の考古学放談です。
ぜひお出かけくださいね。

※ 自然豊かな南相木村には、北相木原人(栃原原人)のほか、クマ、シカ、サルも講演を聞きにきます。まってるね!

◆日時 2011年11月3日(祝) 13:30―15:00
◆場所 長野県南佐久郡南相木村公民館 http://www.minamiaiki.jp/koukyou.htm
◆内容 苅谷俊介講演会 「土と役者と考古学」
    考古学放談 「南相木の考古学的調査」



「旅する下呂石 恋する黒曜石」 八ケ岳による講演 [考古イベント]

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いい年をして「恋する」もないもんだが、下呂で講演を依頼され、このテーマを考えた。

まあ、一般向けの講演なので、このくらいクダけてもいいか、と考えた次第である。

シンポジウムのサブタイトル ―思えば、遠くへ行ったもんだー もなんだか笑える。
武田鉄也の顔が脳裏をグルグル回るのだ。

とはいえ、当日は漫才をやる予定ではなく、いちおうマジメな話をする予定だ。

石は石なので、自ら旅したのではなく、恋したのではなく、
石と旅したのも、恋したのもわれわれ人間であったのだ。
なぜなら石は、ヒトの生命線であったから。

ただ、私の講演、夜7時から8時というのはキツイですね。
下呂温泉につかって一杯やりたい時間なのに・・・・
みんな、こんな時間に、ホントに聞きにくるんでしょうか??

※ 写真の左端が神子柴遺跡の下呂石製尖頭器(25cm)

◆第4回下呂石シンポジウム―思えば、遠くへ行ったもんだー
日 時  2011年11月12日(土)19:00~20:40、13日(日)9:00~15:40
会 場  岐阜県下呂市・下呂市民会館(下呂市森801-10)
内 容  12日 講演 「旅する下呂石 恋する黒曜石―石はなぜ動くのか―」
            明治大学黒曜石研究センター 堤 隆氏
     13日 報告  北陸 古川知明氏(本会幹事)
            近畿 田部剛士氏(鈴鹿市考古博物館)
            東海 川添和暁氏(愛知県埋蔵文化財センター)

野尻湖発掘50周年記念講演会・シンポジウム [考古イベント]

野尻湖発掘50年記念の講演会、シンポが開催されます。
ぜひ、ご参加ください。

◆プログラム 第1日目

日程 2011年10月1日(土)
第Ⅰ部 記念講演会
場所 信濃町立総合会館 長野県上水内郡信濃町大字柏原2645-1
14:00~ 14:20 受付
14:20~ 14:30 あいさつ
14:30~ 15:20 記念講演1  氷河時代の野尻湖 ―発掘50年歴史―
酒井潤― (野尻湖発掘調査団顧問)
15:30~ 16:20 記念講演2  野尻湖発掘50年 ―野尻湖方式はどのように生まれたか―
小林忠夫 (野尻湖発掘調査団顧問)
16:40~ 17:10 記念式典

◆プログラム 第2日目

日程 2011年10月2日(日)
第∥部 「野尻湖発掘50周年記念シンポジウム ー野尻湖における旧石器文化・哺乳動物相・古環境―」
場所 信濃町立総合会館 長野県上水内郡信濃町大字柏原2645-1
8:30~ 受付
9:00~ 9:10 開会のあいさつ シンポジウムの趣旨
9:10~ 10:30 記念講演 「韓国および東アジアにおける最終氷期の旧石器文化」(仮題)
朝鮮大学校(韓国光州広域市) 李起吉教授
11:00~ 11:40 基調報告1  野尻湖の地質と古環境変遷
内山高(野尻湖地質クループ)
11:50~ 12:40 昼食
12:40~ 13:20 基調報告2  野尻湖の動物化石について
近藤洋一(野尻湖哺乳類クループ)
13:20~ 14:00 基調報告3  野尻湖の旧石器文化について
中村由克(野尻湖人類考古グループ)
14:10~ 15:20 総合討論
15:20~ 15:30 閉会のあいさつ

※ 参加は無料です



使える縄文土器作りワークショップ [考古イベント]

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使える縄文土器作りワークショップを、7/23日に浅間縄文ミュージアムで開催した。

講師は茅野市の田中洋二郎さん、参加者は10名ほどで、輪積みをきっちりとし、
丁寧な調整を施して煮炊きのきちんとできる縄文土器作りを目指した。

作品の野焼きは9月に行い、それで山のキノコなどを煮てみる予定だ。

石器作り、土器作り、石蒸し料理と7月のワークショップが終了した。


春成秀爾先生講演会 「卑弥呼と箸墓古墳」 [考古イベント]

春成秀爾先生講演会 「卑弥呼と箸墓古墳」をメインに
フォーラム「邪馬台国・卑弥呼そしてシナノの弥生時代」が6月4日開催されます。

◆ 場所 浅間縄文ミュージアム http://w2.avis.ne.jp/~jomon/use/index.html
◆ 日時 2011年6月4日(土)13:30―15:00
◆ 講演会は入場無料

◆ 講演会後の研究報告
 ①社宮司遺跡と多紐鏡   小山岳夫 (佐久考古学会)15:00―15:30
 ②邪馬台国の時代のシナノ 川崎 保 (佐久考古学会)15:30―16:00

ぜひ来てくださいね!


斧による木材加工実験 など [考古イベント]

真脇遺跡縄文館からのクリ木半割・加工実験のお知らせ

真脇遺跡では縄文時代晩期の環状木柱列復元に取り組んでいます。復元
工程の一つとして下記の内容でクリ木の半割・加工実験を行ないます。
見学は自由ですが、事前に申し込みをお願いいたします。

◎日 時:平成22年8月28日(土)・29日(日)9時~17時
◎場 所:真脇遺跡縄文館駐車場 石川県鳳珠郡能登町字真脇48-100
◎内 容:1.半割実験(28日)
クサビをカケヤで打ち込み木を半割りします。鉄製の刃物は使いま
せん。堅くて丈夫だといわれているクリ木が手で割れるものかを実
験します。
復元に使用するクリ木(長さ9m、太さ60㎝)2本
加工実験用クリ木(長さ2m、太さ30㎝)2本
比較用スギ(長さ4m、太さ30㎝)1本
使用する道具
クサビ(アカガシ製)
カケヤ

2.加工実験(28日・29日半割実験後)
半割した2mのクリ木の割面を種類の異なる道具で面加工し、加工
痕の比較記録を取ります。
半割りした加工実験用クリ木4本
使用する道具
石斧(タテ斧)
石斧(ヨコ斧)
鉄斧(タテ斧)
鉄斧(ヨコ斧)
指 導:首都大学東京 山田昌久教授

◆お問い合わせ・申し込み先
真脇遺跡縄文館 TEL 0768-62-4800
FAX 0768-62-4172
〒927-0562 石川県鳳珠郡能登町字真脇48-100

フォーラム 世界のなかの神子柴遺跡 開催 [考古イベント]

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8月1日、フォーラム世界のなかの神子柴遺跡が開催となった。
日本旧石器学会等が主催の一般向けのフォーラムで、125名が集まった。
会場となったのは伊那市創造館。鹿鳴館を思わせるようなノスタルジックな会場だった。

パネリストは、歴博名誉教授の春成秀爾さん、日本旧石器学会長の小野昭さん。
司会は日本旧石器学会広報委員長の八ヶ岳が務めた。

会場は、神子柴遺跡の石器全点の常設展示施設である。
おそらく初めて見た人も多かったのではないか。

内容は、一般向けということもあり、神子柴遺跡の概要に始まり、長く論争が続いている遺跡の性格論、遺物の性格論に春成さんの話が及んだ。また、同時代の世界の遺跡ということで、北米の狩猟・解体遺跡の話を小野さんがされた。

春成さんは、儀礼や祭祀・威信財の問題を得意とするだけに、その方向性で切り込むかと思われたが、むしろ神子柴は狩人集団の現実的な行動の結果が遺跡に残されていると解釈した。

小野さんは、北米アゲイト・ベイスン遺跡の20cmという槍の例を挙げ、衝撃剥離をもつバッファローハンティングの実用例を示した。

それにしても多様な考え方が成り立つ神子柴の究明は一筋縄ではいかないようだ。




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