天狗穴岩陰遺跡の発掘調査始まる [遺跡]

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天狗穴岩陰遺跡(長野県小海町塩の平)の発掘調査が本日より始まった。

総研大と首都大の合同調査で、私もメンバーになっている。

手前のブルーシート部分は、18年前わたし八ケ岳が最初に掘った部分。
本日、18歳という首都大の女子学生が発掘に参加しており、この子が生まれた時に・・・・
月日の過ぎるのはあまりに速いと、つくづく思った。

昨年は弥生の骨角製装飾品が出土した。今年は縄文にたどり着くか?
天狗穴岩陰原人の発見は???

現地説明会は、8/25の14:00から行われる。
なにとぞご参加ください。


下北半島北東部 尻労安部洞窟の調査見学 [遺跡]

明日から下北半島北東部の石灰岩地帯に所在する尻労安部洞窟の見学に参ります。

8/7 尻労安部洞窟(旧石器時代)
8/8 青森県立郷土館・三内丸山遺跡
8/9 深浦黒曜石原産地

の予定です。慶應のみなさま、お世話になります。

尻労安部(しつかりあべ)洞窟の発掘成果報告会 [遺跡]

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慶応大学の佐藤孝雄さんからのご案内です。
わたし八ケ岳も8月7日午後に、長野から見学に行く予定です。

 尻労安部洞窟は下北半島北東部の石灰岩地帯に所在する旧石器時代、縄文時代、弥生時代の遺跡です。慶應義塾大学民族学考古学研究室を中心に組織された調査団は、11 年にわたる調査によって、後期更新世の堆積層から旧石器時代の複数の石器と絶滅大型動物を含む多数の動物化石を発掘してきました(下写真)。これらは、旧石器時代の狩猟活動を解明する上で大変貴重な資料となります。
 出土動物化石にウサギの歯(写真内1)が多数含まれていた点は、わけても注目に値します。理化学的な測定により約2 万年前という年代値が得られたそれらは、旧石器時代人がナウマンゾウヤオオツノシカといった大型獣のみならず小型獣も積極的に利用していたことを示す証左となります。
 8月4日の報告会では、これまでの成果を分かりやすくご説明するとともに今年度の最新の調査成果もご紹介する予定です。私たちとともに「洞窟に眠る氷河時代」に思いを馳せて頂ければ幸いです。

◆ 発掘成果報告会 会場:尻労共有会館( 東通村尻労字尻労9)
   http://map.goo.ne.jp/map.php?MAP=E141.27.3.480N41.22.7.060

◆ 8月4日(日) 13:30-14:30(昼の部) 16:00-17:00(夕方の部)

写真 4:ウサギの臼歯    5:クマ科の臼歯 6:ムササビの臼歯 7:カモシカの切歯 8:大型偶蹄類の切歯

北海道上士幌町嶋木遺跡発掘調査(第4次)のご案内 [遺跡]

首都大学出穂さんからのご案内です。

北海道上士幌町嶋木遺跡発掘調査(第4次)のご案内

このたび当研究室では,昨年に引き続き,上士幌町教育委員会など関係諸機関のご協力のもと,北海道上士幌町嶋木遺跡の発掘調査を下記のとおり実施することとなりました.
嶋木遺跡は,1969年の報告以来,数次の発掘調査が実施され,およそ2万年前のシベリアと連絡する石器群として位置づけがなされている重要な遺跡です.今回の調査では,昨年度の調査区を北に拡張し新たな石器集中の確認,遺跡の年代決定,埋没後擾乱の評価,およびそれらを基礎とした文化形成過程の復元等を目的とします.
今回の調査は,平成25年度日本学術振興会科学研究費助成事業(基盤(B))「環日本海北部地域の最終氷期最盛期における人類社会の形成と変化(研究課題番号:24320157)」(研究代表者:出穂雅実),および2013年度日本第四紀学会研究委員会「最終氷期最盛期における北東アジアの生態系変遷と人類の応答」(代表者:出穂雅実)の研究プロジェクトの一環として,首都大学東京・セントラルワシントン大学(アメリカ)・ノヴォシビルスク州立大学(ロシア)の合同調査実習の一環として実施します.
御来跡のうえ,ご指導・ご助言をいただければ幸いに存じます.

1.遺跡の所在地
北海道河東郡上士幌町字上士幌東4線241-1・3・4、242-1、243、245

2.調査期間
2013年8月21日(水)~9月8日(日) ※調査は6日までです。

3.調査協力
上士幌町教育委員会、帯広市埋蔵文化財センター

4.遺跡までのアクセス
下記マップをご参照ください.
https://maps.google.co.jp/maps/ms?hl=ja&ie=UTF8&brcurrent=3,0x5f72df802dd8e69b:0x2ee467149f8e29bb,0&msa=0&msid=110292080863883239215.00048b77221f0bdbd6cfe&ll=43.236574,143.290129&spn=0.020479,0.038409&z=15

5.宿泊先
上士幌町東地区集会所
上士幌町字上士幌10-2

6.連絡先
調査前:首都大学東京出穂研究室 042-677-2121

ヘリ撮 完了! 面替小谷ヶ沢遺跡 [遺跡]

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7月8日、4月から調査を続けている面替小谷ヶ沢遺跡の空撮が快晴の中無事終了。
いいショットが撮れた。ちなみに【おもがい-こやがさわ】と読む。

縄文中期後半から後期の竪穴20軒、土坑100基、平安住居4軒など大きな遺跡になった。
真夏になる前に発掘が終わり、ほっとしているところだ、フジモリ君。

遺跡は美しい森泉山麓にある。ここは鉄平石の原産地であるため、敷石住居もあった。

写真の右下に面替の集落があるが、ここは20歳以下の人がいない村。
地域の高齢化の一端を垣間見るようだ。

オマケ:なんか旧石器がありそうな場所でしょ。でも無いんです。この遺跡の基盤の20m以上が浅間山の大火砕流で、関東にYPを降らせたあの時の大噴火です。町全体がそうした地層なので、私は就職した時から旧石器を掘るのはあきらめています。

柄鏡形敷石住居の調査 =早く来てくれバイク王= [遺跡]

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縄文中期末のいい柄鏡形敷石住居を面替小谷ヶ沢遺跡で調査中である。

けっこうデカイEⅣの深鉢も出土し、埋甕もある。掘っていて楽しい!

しかし、住居の北東コーナーの上に、使われなくなったバイク(スーパーカブ50cc)が
捨てられたままで、非常にカッコ悪いのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フジモリ君、なんとかならんのかね。

そうだ! バイク王に電話してみよう! 引き取ってくれるかも?
東京FMを聞いたと言えば、さらに1万円の査定額UPが見込まれる。

どうかね、フジモリ君。

発掘進む面替小谷ヶ沢(おもがいこやがさわ) [遺跡]

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10年以上ぶりの本格的な緊急発掘調査に、ツメの中が真っ黒である。
これではスナックに行った時、水割りを持つ手を、ママに手を見せるのがハズカシイ。

縄文中期から後期の住居14軒、土坑70基に、平安住居が4軒出ている。

私の人望からか(ウソツケ!)、頼もしい助っ人が何人も現れ、調査を手伝ってくれる。
写真は左が平安住居、右が敷石住居、いずれも助っ人軍団の雄姿。

昨日は蛇体把手の注口土器が出土!
あとはヒスイの大珠の発見を待つのみ・・・

調査期限は6月末、空梅雨なのが調査に幸いしている。

アー E キモチ [遺跡]

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ひさしぶりのバリバリの貼り床はがし。
カチカチなので、気持ちよく剥がれる。

縄文中期加曾利E3段階の、今掘っている竪穴住居。
発掘って楽しい!


15年ぶりの縄文遺跡緊急発掘 [遺跡]

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15年ぶりの緊急発掘の現場に立っている。

細かな立ち合い調査などはあったが、本格的な調査は、掘り方を忘れるくらいなかった。
縄文の住居が10軒、平安の住居が3軒出ている。

遺跡は、浅間を見渡す最高にロケーションのいい場所にある。
のどかな村の中だが、小中学生ゼロ、高齢化に直面した村落である。

縄文は中期後半、けっこう遺物量が多い。
平安は9世紀末、”利”という墨書が出た。

久しぶりに作った報告書『大師遺跡』 [遺跡]

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何年かぶりに作った発掘調査報告書『大師遺跡』 先日、ようやく入稿した。

旧石器ではなく平安時代編である。
南相木村という村の村誌編纂にともなう学術発掘調査報告書で、
私は平安時代担当なのである。
しかも村で初めての本格的な発掘調査であった。

全73頁のうち自然科学分析以外を自分で書いた。
土師器の観察表や、写真撮影など苦労したが、楽しくもあった。

10世紀初頭の標高1000mのムラである。

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